この記事ではYouTube Liveでの「エンコーダ配信」の設定方法についてご紹介いたします。
YouTube Liveでは「ウェブカメラ」と「エンコーダ配信」による配信が選べます。
「ウェブカメラ」での配信はお手軽ですが、詳細な設定はできません。
「エンコーダ配信」は詳細な設定が可能であり、安定した配信が可能になります。
コンテンツ
YouTube Live エンコーダ配信のメリット
まずはじめに、エンコーダ配信のメリットについてご紹介いたします。
エンコーダ配信のメリットは大きく2つあります。
1つ目のメリットは任意のビットレートに設定できること。
任意のビットレートに設定ができることで、通信が不安定な状況でもビットレートを下げることで安定したライブ配信を行うことができます。
2つ目のメリットはバックアップサーバに映像を送れることです。
これによりメインのプライマリサーバの映像に不具合があった際も、ライブ配信を継続することができます。
※YouTube Liveのシステムについてはこちらから
YouTube Live エンコーダ配信の設定方法
■ストリームキーを選択
ストリームキーの選択・管理を行います。
・新しいストリームキーを作成
新しいストリームキーを追加できます。
-名前
新しいストリームキーの名前を設定します。分かりやすい名前にしましょう。
-説明
新しいストリームキーの概要を、任意で設定します。
-ストリーミング プロトコル
使用するストリーミング プロトコルを設定します。
基本的にはRTMPで問題ありませんが、HLS取り込みプロトコルを使うと、HDR動画でのライブ配信や、RTMPに対応していないコーデックの使用が可能です。
-ストリーミングの解像度
配信映像の解像度・フレームレートを設定します。
-手動設定をオンにする
チェックボックスをオンにすると「解像度」「60 fps のオプションをオンにする」のオプションが出現します。
-解像度
配信映像の解像度を設定します。4K 〜 360pの範囲で設置可能です。
()括弧内の数字は、エンコーダで設定可能なビットレートです。
-60 fps のオプションをオンにする
チェックボックスをオンにすると60 fpsでの配信が可能です。
60 fpsでの配信はビットレートが高くなります。
・ストリームキーを管理
作成したストリームキーの管理が行なえます。
「鉛筆マーク」でストリームキーの再設定、「ゴミ箱マーク」でストリームキーの削除が可能です。
■ストリームキー(エンコーダに貼り付け)
作成したストリームキーが表示されます。
このストリームキーを配信に使用するエンコーダに貼り付けますが、その際は非表示を解除し、間違ったストリームキーを貼り付けていないことを確認します。
また、「リセット」を押すことで設定はそのままに、ストリームキーのみ変更が可能です。
■ストリームURL
プライマリサーバのURLです。ストリーミング プロトコルがRTMP or HLSでそれぞれ固定のURLです。
■バックアップサーバのURL
バックアップサーバのURLです。ストリーミング プロトコルがRTMP or HLSで、それぞれ固定のURLです。
■ライブ配信の遅延
ライブ配信の遅延具合が設定可能です。
画質は「通常の遅延 > 低遅延 > 超低遅延」の順で優先されます。
遅延の少なさは「超低遅延 > 低遅延 > 通常の遅延」の順に優先されます。
画質を優先するライブ配信では通常に遅延に、視聴者との交流を優先する場合は「超低遅延」を選択します。
■DVRを有効にする
DVRとはいわゆる「巻き戻し機能」です。
DVRを有効にしていると、視聴者はライブ配信中にシークバーの操作により、遡って映像を見ることができます。
配信内容によって考慮すべきですが、ライブ配信中のチャット機能をオンにしている場合は巻き戻しによって映像とチャットがずれてしまうので、DVRはオフにしておく方が無難です。
■360℃動画
360℃動画を配信する場合は、こちらをオンにします。
■遅延の追加
何らかの理由で映像を故意に遅らせたい場合は、こちらをオンにします。
30秒 or 1分の遅延が可能です。
■字幕
ライブ配信に字幕を表示させたい場合は、任意の方法で字幕の表示が可能です。
■配信が終了したらライブのリプレイを限定公開にする
公開設定「公開」のライブ配信では、ライブ配信終了後、アーカイブでライブ配信の映像が公開されます。
こちらの機能をオンにすると、ライブ配信終了後、アーカイブの映像は自動的に限定公開に設定されます。
限定公開でライブ配信をした場合は、アーカイブの映像は、何もしなくても限定公開になりますのでご安心ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一見すると複雑そうに見えるYouTube Liveでのエンコード配信の設定画面ですが、それぞれの意味を理解すれば、とても簡単に設定が可能です。
設定につまずいた時は記事を見返していただき、安定したライブ配信に備えていただければと思います。